中山音女嬢 修正値決定

ご報告_1 中山音女さん名義のトンボ印ニッポンレコード全18枚のうち未発見のため不明であった3枚の6曲 曲名が判明致しました。

ご報告_2 中山音女さんと直伝次郎さんが吹込みをした 山木商店専売 トンボ印ニッポンレコードへの吹込み場所が内地であることが判明しました。

ご報告_3 録音年が判明しました。

ご報告_4 奄美シマ唄音源研究所が2年前に仮修正をし、1年前にSP原盤より修正を終えている中山音女さんの音源集の修正数値に整合性が証明されました。 これにより本当の中山音女さんの唄声が蘇ります。

宇検村教育委員会様よりお貸し頂いたレコードや昇曙夢先生から引き継いだレコードの音源を分析し、吹込みをした当時の機械施設環境などを精査し回転数を割り出していました。この割り出した修正値に整合性が確認されました。

2021年12月12日 奄美郷土研究会 370回例会が開催され、福山尚史先生による「奄美大島のしま唄の変容と継承について」と題した報告発表がありました。

内容の詳細は割愛させて頂きますが、しま唄の変容を学術的分析を踏まえご説明されており、しま唄という音をこれまでにない切り口で分かり易く活字に残して下さいました。三味線演奏の実演もあり本当に素晴らしい発表でした。

会場には郷土研究会の有識者の皆さんが集い、質疑応答など大変有意義な意見交流がなされ新ためて益々深く勉強したいという気持ちに繋がりました。

また折田先生によるご発言も興味深く的確であり、発表内容の誤認が起こらぬよう補足があり会議の進行に大きな花を添える形で大成功となりました。

私達 奄美シマ唄音源研究所からも 沖島、他2名も参加し石神先生といった顔ぶれも見られ、福山先生や折田先生の研究会発表によるこの出逢いがきっかけとなり、今回の4件のご報告事項をお伝え出来る新展開へとつながりました。

同時に日本のSP盤レコード研究の第一人者である岡田則夫先生には、日置イワさん直伝次郎さんのSP盤レコードの録音スタジオに関する情報も今回ご教授頂き深く感謝申し上げます。

ニッポンレコード トンボ印 中山音女嬢 SP盤レコードの録音回転数は確定となりました。

これで 音女さんの本当の唄声が蘇ります! 

ありがっさまりょうた!